業務用冷蔵庫
業務用冷蔵庫の種類
業務用冷蔵庫にはさまざまな種類が存在します。家庭用冷蔵庫のように冷蔵と冷凍の両方の機能を兼ね備えたタイプもあれば、冷蔵専用または冷凍専用のタイプもあります。また、冷蔵庫の庫内が見えるガラス扉の冷蔵庫もあります。ここでは、形状による分類である「タテ形冷蔵庫」と「テーブル形冷蔵庫(コールドテーブル)」の2種類について解説します。
タテ形冷蔵庫
タテ形冷蔵庫は、家庭用冷蔵庫のように縦に長い形状の業務用冷蔵庫です。幅は60センチ程度のスリムなものから180センチほどのワイドなもの、奥行きもそれぞれ65センチや80センチなどパターンがあり、さまざまなバリエーションから選択可能です。
ドアの数や内側の構造は製品によって異なります。家庭用冷蔵庫のように上下2段のドアが付いているタイプ、観音開きのように上下それぞれ2つずつドアが付いているタイプ、さらにその横に上下1段ずつで合計6ドアのタイプなどがあります。
同じような形状でも冷凍冷蔵の各容量は製品によって異なります。そのため、事前に冷凍冷蔵それぞれどれくらいの容量が必要か確認し、適切な容量を備えた製品を選択するのが重要です。
テーブル形冷蔵庫(コールドテーブル)
テーブル形冷蔵庫は、人の腰ほどの高さで横に長いタイプです。天板を作業台として使えることから「コールドテーブル」とも呼ばれており、多くの店舗で導入されています。ステンレス製の天板は耐熱仕様なので、電子レンジやオーブンなどの設置も可能です。
厨房スペースが限られていて、作業台と冷蔵庫をそれぞれ置くのが難しい場合にも便利です。幅は90センチほどから210センチほどまで、豊富なバリエーションがあります。また、調理台の高さに合わせた80センチに高さが統一されており、調理作業の動線がスムーズになります。
業務用冷蔵庫の選び方
業務用冷蔵庫にはさまざまな種類があるため、どのタイプを導入すれば良いか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。失敗しないためには、まずは搬入や設置場所で困ることがないように、サイズをしっかり確認することが必須です。
設置場所に関しては、冷蔵庫のサイズそのもののほかに、排熱のためのスペースも確保することに注意しましょう。購入した冷蔵庫が実際に搬入できるかについては、見逃しがちなポイントなので注意しましょう。入口や通路、エレベーターなど、事前確認に漏れがないようにしてください。以下、業務用冷蔵庫を選ぶ場合に気を付けるべき点について、サイズ以外のポイントもいくつか紹介します。
容量
業務用冷蔵庫にはさまざまな容量のものがあります。店舗により必要な容量は異なりますので、事前に確認して適切なサイズを選びましょう。全体の容量のほかに、冷蔵と冷凍それぞれの容量を確認することも重要です。消費電力の問題もあるため、設置さえできれば大きいほうが良いということはありません。
省エネ性
継続的にかかる電気代を抑えるため、省エネ性は重視したいポイントです。日々のコストの差はごく小さいものかもしれませんが、年間を通して考えると無視できない差になってきます。インバーター制御搭載の製品は、扉の開閉の少ない営業時間外に自動で電力をカットするなど、省エネ性能に優れているためおすすめです。
清掃のしやすさ
食材を保管する冷蔵庫は、日々衛生面に気を付けなければなりません。食中毒などを起こさないためにも、清掃のしやすさは重視すべきポイントです。業務用冷蔵庫はステンレス製のため基本的にお手入れはしやすいですが、その他にも各製品さまざまな工夫がされているのでチェックしてみるとよいでしょう。
使いやすさ
日々使用することをイメージして、できるだけ使いやすい製品を選びましょう。例えば、冷凍冷蔵庫の場合、同じ4ドアでも「冷蔵室2・冷凍室2」のものもあれば、「冷蔵室3・冷凍室1」のタイプもあります。どこにどのスペースが配置されていると使いやすいのか、設置後の利用シーンを想像して検討するとよいでしょう。
ブロックの肉や魚などの大きな食材を扱う場合は、「ワイドスルータイプ」と呼ばれる冷蔵庫がおすすめです。冷蔵庫内の中柱がないタイプなので、大きな食材でも出し入れがしやすくなっています。
当社では、ベーシックなものから特殊なタイプのものまで、ニーズにあわせた業務用冷蔵庫を販売しています。こちらでは、その一部をご紹介します。
パススルータイプ
前面と背面の両方に扉があるパススルータイプの業務用冷蔵庫です。中の物を出し入れする際、従業員同士が接触しないため、衛生的に使用できます。食材の先入れ、先出しも容易であるため、安全性に配慮した食材管理が可能です。病院や食品メーカー、レストランなど、業種を問わず利用されています。
当社では、縦1列から3列までのパススルー冷蔵庫を取り扱っています。
カートインタイプ
中身を保存したまま移動可能なカートインタイプの業務用冷蔵庫です。大量の食材を庫内から取り出さずに運べるため、食材の品質を保つことができます。適切な温度管理は食中毒対策において重要です。カートイン冷蔵庫ならば、食中毒の原因となる細菌の繁殖などを防ぐことが可能です。主にホテルや食品メーカーなどで利用されています。
当社では、パススルータイプのカートイン冷蔵庫も販売しています。こちらは受注生産品であるため、ご購入からお届けまでに多少のお時間がかかります。
テーブルタイプ
使い勝手の良いテーブルタイプの業務用冷蔵庫です。ひとくちにテーブルタイプといっても、多種多様な製品が存在します。
当社では、ベーシックな横型冷蔵庫をはじめ、食材を複数種類に分類して保管できるドロワー式や、より作業動線の短縮が見込める舟形シンク付タイプなどを販売しています。ニーズにあわせたテーブルタイプの冷蔵庫を購入できます。
プレハブタイプ
冷却装置の力で庫内を冷やすプレハブタイプの業務用冷蔵庫です。パネルを組み合わせることで高さや床面積、大きさなどを自由に変更することができます。必要に応じて増設することも可能であるため、場所や用途にあわせて使えます。一般的な業務用冷蔵庫よりも多くの食材を保管しておけることから、食品メーカーや旅館、ホテルなどで利用されています。
当社では、有料配送サービスをご利用の場合、設置作業に対応できる技術員が製品を配送します。組み立てが容易であるため、ご自身で設置することも可能ですが、人員を確保できない企業様に推奨します。
【リース契約について】
搬入や設置などに発生する費用などを含めた月額4,000円(税別)以上の製品であれば、リース契約を結ぶことができます。複数点をあわせた合計金額が月額4,000円(税別)以上の場合も対象です。
契約期間は4~6年のうち、ご希望の期間を選ぶことができます。ただし、契約期間中の解約はご遠慮ください。
リース契約をご希望の場合は、ホームページ内にある「リースお申込み」のページより詳細をご確認の上、仮申し込み書を送信してください。当社が代行してリース会社に審査、申し込みをいたします。